北海道の東側、オホーツク海沿岸にある雄武(おうむ)町。
稚内と知床の真ん中あたりにある町です。
その雄武町で2021年10月26日に雄武中学校で職業講話が行われました。
雄武中学校3年生《総合的な学習の時間》で進路に関する授業をすすめる中
これまでは、職場体験学習などを実施していましたが。。。
2021年は新型コロナウィルスの影響もあり校外学習を取りやめました。
その代わりに、様々な職種の方達に来校してもらい職業講話を開催しました!
工業、金融、理美容、公務員と共に、一次産業の町という事で漁業者の方にもお話を聞きました。
漁業者代表は各学校で食育授業や地域貢献活動に熱心な四辻裕二さん。
「漁師になろうと思ったキッカケ」「必要な努力」「大変だと感じたこと」「喜びと感じること」などを
話していました。
生徒は5つの職種の中から、興味があるものを事前に3つ選び、
グループに分かれて約20分づつお話を聞きます。
理美容や金融に女子生徒、工業、漁業に男子生徒が集中するのかと思っていましたが、
どの職種もこの機会にお話を聞きたいと、男女関係なく、
たくさんの女子生徒も漁業の話に並んでいました。
選んだ理由を女子生徒に聞いてみると
「おじいちゃんが漁師をしている。自分は将来絶対に就かない仕事だけれど、
仕事内容や苦労の話を聞いてみたかった」と興味があったようです。
家業が漁業従事者の生徒も数名いたので、お父さんやおじいちゃんの普段の仕事の大変さを
改めて実感したようでした。
昔は家が漁業をやっていないと、漁業経営は出来ませんでしたが、
今はもう少し簡単にできることや、経営者ではなくとも乗組員として活躍できること。
冬には時間に余裕ができるので趣味の時間が持てる事「収入はどれくらいですか?」など
するどい質問もありましたよ。
四辻さんは
「自分は家が漁業をやっていたから、親の意向もあり継ぐ事ができた。
若い時はみんなが寝ないで遊んでいる時間に起きて、仕事に行くのが寂しい時もあったけれど、
今は自分たちしかできない特別な仕事をしているという誇りがあるし、
毎日違うオホーツク海から昇る朝陽は何度見ても綺麗だと思う」
と、自分の仕事にしかわからない苦労や喜びを語ってくれました。
この職業講話で自分のやってみたい仕事の選択肢が増えると良いですよね。
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