定置網漁にかかる大量のマンボウ。多い時には1 日で200 匹も揚がりましたが、道東にマンボウを食べる習慣がなく、固い魚体が網を壊すため、邪魔ものとして扱われていました。
未利用魚とは、食べ方がわからないなど、広く流通しない魚の呼び方です。
札幌市西区のかねしげ鮮魚店では4 年前から未利用魚に目をつけ、扱い始めています。店内にはイートインコーナーもあって、刺身定食や勝手井にして、その場で食べることができます。
森町の家庭では、マンボウはキナンポと呼ばれ、昔から共和えにして食べられていました。店のメニューにすることで、町外にもだんだんと知られるようになってきました。ほかにもトウベツカジカの刺身。こちらは力ガミダイと呼ばれる自身の魚です。
昧や食べ方を覚えるだけでも「未利用魚」は「利用魚」へと変わります。
魚の消費量の落ち込みで苦戦を強いられる北海道漁業にとって、未利用魚は新たな消費を生み出す可能性を秘めています。
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