2020年6月19日(金)に、根室管内の標津町・根室市・別海町・羅臼町の4市町が、
地域の歴史文化ストーリー【「鮭の聖地」の物語~根室海峡一万年の道程~】が
日本遺産に認定されました~㊗
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを
「日本遺産」として文化庁が認定するものです。
ストーリーを語る上で欠かせない、有形や無形の様々な文化財郡を
地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、
地域の活性化を図る事を目的としています。
北海道からの認定は、今回で5件目になります。
今回、日本遺産に認定された【「鮭の聖地」の物語~根室海峡一万年の道程~】の
ストーリーを少しご紹介します。
舞台は、北海道最東端、根室海峡。
その沿岸中央部に特異な形の半島が突き出ています。
全長28㎞におよぶ日本最大といわれる、砂嘴(さし)「野付半島」。
日本列島の東門として、人々が往来する「道」の役割を担ってきました。
人々の往来を誘ったのは、根室海峡沿岸の山海川の恵みであり、
大地と海とをつなぎ、あらゆる生命を支えた「鮭」。
アイヌの伝承で「知床の沖いるカムイ(神)からの贈り物」とされる鮭は、
今も根室海峡沿岸の代表的な生産品です。
江戸時代、鮭漁のことで和人(アイヌ以外の日本人のこと)とアイヌで
幕府を巻き込む騒動に発展した事がありました。
根室市・金刀比羅神社、標津・標津神社は、それぞれ海峡沿岸一帯の鮭漁を管理した
「根室上会所」「根室下会所」の社を前身とし、北海道最東の海を全国へとつないだ
船の ”道” の歴史を今に伝えています。
野付半島から北へおよそ10㎞の場所に、ポー川があり、その流域には、
無数のクレーターのようなくぼみが延々と連なっています。
そのくぼみは、古代の竪穴住居跡。
くぼみの数は4400を超え、堅穴群「標津遺跡群」を形成しています。
遺跡を発掘すると、あらゆる時代の竪穴から多量の鮭の骨が見つかっています。
標津遺跡群に集まった人々の道程は、根室海峡沿岸に残る「シャシ跡」の存在から推測。
「シャシ跡」とは、崖際などを溝で区画した、13~18世紀にかけて利用されたアイヌの遺跡です。
鮭を求めて「標津遺跡群」へと往来した人々の道程であり、「シャシ跡」から見渡せる景観は、
当地で繰り広げられた一万年前の物語の舞台なのです。
今回のストーリーで重要な「標津遺跡群」は、アイヌ文化にも大きく関わっています。
日本遺産に認定された「鮭の聖地」で、鮭とアイヌ文化と根室海峡などについて触れてみませんか。
詳しくは、標津町のホームページまで。
https://www.shibetsutown.jp/shisetsu/art_culture/po_river/1366/
日本遺産「鮭の聖地」の物語の問い合わせは、
(構成文化財の内容に関すること)
標津町ポー川史跡自然公園→電話:0153-82-3674(平日9時~17時)
(日本遺産を対象とした観光に関すること)
標津町エコ・ツーリズム交流推進協議会→
電話:0153-82-2131(標津町役場・代表)(平日9時~17時)
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イベント名 | 日本遺産認定㊗ 「鮭の聖地」の物語🐟根室管内4市町認定🐟 |