レポート
2025.08.06

寿都湾 海と風の調査隊2025inガッチャンコ北海道【2日目】②

日本海に面した寿都町を舞台に『寿都湾 海と風の調査隊2025』が始まりました!

2025年8月5日(火)~7日(木)まで寿都町で北海道在住の小学5・6年生20人が学びます。

2日目の午後は。。。

施肥工場を見学

  1. 施肥工場にやってきました
  2. 発酵させた原料をブロック状に加工していきます
  3. 出来上がった施肥ブロック

海の肥料「施肥(せひ)」の工場へ。みなさん施肥ってご存じですか?

寿都町では、海の中にある藻場(もば、海藻の森)が減ってしまう「磯焼け」という問題があります。

磯焼けが進むとコンブなどの海藻が育たず、ウニや魚などの生き物が住みにくくなるんです。

そこで、海に栄養を足して、もう一度海藻の森を育てようとするのがこの施肥事業です。

原料には町内の水産加工場で発生した魚の骨や川など、

製品として使わない部分残渣(ざんさ)などを原料としています。

この時期はウニの身を取り除いたウニ殻なども使用しているそう・・・

捨てられるものを再利用して海の肥料に!

原料となるものを発酵させて、ブロック状に固める工程をみんなで見学。

この工場では、1日に50個作り年間5,000個は製造してるんですって。

こうして出来上がったブロックは、漁師さんなどの手によって寿都の前浜に投入されます。

施肥のチカラも借りて、豊かな海藻の森ができあがるといいですね!

矢追海岸へ出発

  1. 穏やかな海で…
  2. 風車の模型を設置してみたよ
  3. うまく回るかな?

午後からは矢追海岸へフィールドを移して海を体験しますよ!

まずは、午前中に学んだ洋上風力の模型を海に立ててみることに・・・

海の上に風車が立つと、こんな感じになるんだね。

実際の洋上風力の風車はもっともっと大きくて・・・

100m以上の高さがあるみたいだよ。

磯観察スタート

  1. 磯は膝くらいの深さかな
  2. どんどん沖へ・・・ 
  3. 磯のいきものを水槽に入れて観察してみたよ

矢追海岸では磯の観察をみんなでしたよ。

海の中にある石と石の間をよく見てみると・・・たくさんの生き物を発見!

石にぴったりと張り付いていたのはウニ、とげとげが動いている様子が観察できました。

ヒトデもたくさん見つけました。動きはとてもゆっくりだけど、裏側を見たら小さな足がいっぱいあってびっくり。ぬるぬるしていたアメフラシも見つけました。

そして・・・このウニとヒトデは棘皮動物(きょくひどうぶつ)といって親戚のような生き物なんだって。

見た目はちがっても体の中のつくりや、動きがいっしょなので同じなかま=しんせきみたいなものなんです!

その他にもたくさんの種類の海藻を見つけて、あとで海藻おしばを作ることに・・・

更に海の中にいるプランクトンをみんなで採取!目に見えない大きさなので夜に顕微鏡で観察してみることにしました。

※今回の磯観察は特別な許可を得ていきものの採取をしています。観察後の生き物は海へリリースしました。

色々な調査をしたよ

  1. プランクトンを採取するネット
  2. 海の水を採取
  3. 海の砂も採取

海を科学的に分析するために色々なものを採取したよ。

まずはネットを使ってプランクトンを採取、小さな小さな生き物だから今は見えないけどあとで顕微鏡を使ってみてみようね。海の水もゲット!海の水から何がわかるのかな?これもあとで調べてみよう。

最後に砂も採取、この砂からは最近問題になっている「海ごみ」についてわかることがあるらしいよ。

ウニの殻むき体験♪

  1. 手のひらでもうごくウニ
  2. 手のひらがくすぐったい
  3. ウニの殻を割る道具を使って…

漁師さんが獲ってくれたウニをみんなで・・・

ということで、ウニの殻むき体験スタート!

まずはいけすに入れられたウニを自分で選んでみましょう。

生きたウニを触るのが初めての子が多く、

「動いてる!」「とげ痛い?痛くない?」「どうやって持つの?」など、恐る恐る触っている子もいました。

そして殻を割ってみます!

ウニの殻を割る道具を使って、パッカーンと割ります。本当にパッカーンと割れます。

この時、数人の子ども達から「ごめんね、殻わるから」

「殻わったら痛いのかな?」「かわいそう」という声がちらほら。

ウニの中にはきれいな身がぎっしり!身のほかにも、ウニが餌として食べた昆布のかけらも発見したよ。

初めて生のウニを食べる子も多く、最初は少しずつ・・・

でも一口食べてその美味しさに気づいたのか、美味しい~の声がそこら中から聞こえてきましたよ。

寿都の前浜で獲れた海産物も!

  1. 焼ウニも作ってみたよ
  2. ホタテの貝焼も
  3. みんなでかんぱーい

おまちかねのBBQ♪

寿都の前浜でとれたホッケやホタテなど・・・

さらに!自分たちでむいたウニを焼きでもいただきました!

ウニの生と焼きを味わった子ども達は、

「生の方が好き」という声がほとんどでした。

その理由は、

「焼きだと味が落ちている感じがする」

「生の方が美味しい味があるのに、焼くとなくなってる」

「断然、生がいい」

など、生ウニの味を知ってしまった子どもたち。。。保護者のみなさんごめんなさい・・・

採取したものを分析

  1. プランクトンを顕微鏡で観察
  2. こちらでは海の水を分析
  3. 試薬を使って…

海で採取した様々なものを分析!

🐟プランクトンを観察

顕微鏡でのぞいてみると。。。いろいろな種類のプランクトンがいました!

🐟栄養塩って?

プランクトンが育つために必要な『ちっ素』や『リン』といったもの、

どれくらい含まれているか試薬を混ぜて見えるようにして比較しました。

川から流れてきた栄養塩は海の深いところに多いことが分かりました!

🐟海と風の関係?

寿都の海は、大陸側から海に風が吹くと海の表層の水が沖に流される、

そうすると、その分の海水を補うために

海の深い場所にある冷たい栄養豊富な水が上がってくる。

プランクトンも増え、海の生き物が増える!

海と風の関係が見えました!

 

いよいよ明日は最終日。

2日間学んだことを発表します!

 

#海と日本 #日本財団 #北海道 #hokkaido #海を学ぼう

#寿都町 #寿都湾海と風の調査隊

イベント詳細

イベント名寿都湾海と風の調査隊
日程2025年8月5日(火)~7日(木)
場所寿都町
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