札幌で見つかった化石が・・・
今まで発見されたことがない親族新種の『セミクジラ』だとわかりました!
地層に含まれた火山灰からおよそ900万年前のもであることもわかりました。
担当の田中学芸員にその時の気持ちを聞くと。。。
「 ”やったー!” という気持ちでした。
発見当初から新種ではないかという仮説があったので、
実際には少しずつ傍証を固めていく作業で、だんだん新種の確信を得ていく状態でした」
画像提供:札幌市博物館活動センター
この化石が見つかったのは、なんと!2008年10月。
豊平川を散歩中の男性が、河原で奇妙な形の岩に気が付きました。
その奇妙な形の岩を男性が札幌市博物館活動センターに持ち込んだのが始まりです。
🐋 研究に17年かかったと聞きました。
田中学芸員
「研究はだいたい7年くらいかかりました。
発掘に4年、クリーニングという化石をさらに室内で掘り出す作業に10年を平行して進めました。
亡くなられた前任者の古沢学芸員が15年ほど発掘やクリーニング、そして研究をリードされてきました。
発掘のとき、化石を深く掘らないといけなかったことと、
化石が重くて運ぶのが大変だとおっしゃっていたそうです」
この研究を推進されていた古沢学芸員が2023年に逝去されましたが、
鯨類に詳しい田中学芸員が継承し今回の論文発表まで進めたのです。
学名は【札幌の大きなくじら】を意味する【メガベリーナ・サッポロエンシス】。
和名は【サッポロクジラ】。
🐋およそ900万年前の化石。という事は、北海道は深い海だったのでしょうか?
田中学芸員
「現在の石狩周辺から苫小牧の周辺まで、深い海が南北に延びていました」
🐋新種が発見されたことで、他の生物が見つかる可能性はありますか?
田中学芸員
「あると思います。クジラといっても色々な種類がいまの海でくらしています。
900万年前の札幌にはセミクジラ以外のクジラもいたのではないかと思いますので、
新たに別のクジラやイルカが見つかると面白いと思います」
🐋今後も研究は続きますか?
田中学芸員
「サッポロクジラがどんなクジラで、何を食べ、どのように泳いでいたのか、
生き様に迫る研究をしたいです」
札幌で発見された親族新種の【サッポロクジラ】。
およそ900万年前、札幌一帯を泳いでいたと思うと、ワクワクしますね!(^^)!
【サッポロクジラ】について詳しくは札幌市博物館活動センターのホームページまで。
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