クリスマスが終わると。。。♪も~いくつ寝るとお正月🎍♪
2021年も残りわずかですね。
北海道では、クリスマスが終わると菓子店やスーパーにずらっ!と『口取り』が並びます。
北海道でいう『口取り』は、あん入りの練り菓子なんです(*^-^*)
縁起物の鯛や海老、松、竹、梅など、様々な種類があります。
お正月には欠かせない『口取り』ですが。。。いつからあるの?
なぜ『口取り』がお正月に食べられるようになったの?
など『口取り』について
札幌にある老舗料亭「さっぽろ川甚本店」の本間料理長に聞きました。
本間料理長は北海道の食育コーディネーターや講師もされているんです。
『口取り』は、日本古来の本膳料理で提供しておりました「口取り肴」から始まりで
饗膳(きょうぜん)で最初に提供するおもてなし料理を意味します。
お正月に年始の挨拶に来られる方をもてなす最初の料理で、
当時は、昆布巻・かまぼこなど華やかな料理などが出されました。
特に砂糖菓子は高価な為、縁起の良いものとされており
明治17年位に北海道で最初に練切菓子を手掛けたのが
小樽にあった「一源製餡所」さんだと言われております。
※現在「一源製餡所」さんはありません
練り菓子は、明治30年代まで航海していた動く商船「北前船」から北海道に入ったとか。
寄港地で近江の商品が商品の売り買いをする中で、
江戸(東京)の練り菓子文化が北海道に入ってきたようです。
「北前船」の商人は、北海道で小豆・大豆・麦を購入します。
北海道の小豆・大豆を江戸(東京)で売る。
北海道産の小豆で作った、江戸の練り菓子が、大阪→東北→北海道
寄港地の一つ、小樽に練り菓子文化が広まったそうです。
また、北海道開拓で本州、東北から多くの人々が移り住みましたが、
佐賀県出身の方や江戸から移住しに来た人達が
お正月のお供え用に【鯛】を用意したくても北海道ではとれないので。
代用品として【鯛】をお菓子にしたのが始まり。という話もあります。
『口取り』は、お供え物の代用品として縁起物を練り菓子で作り神棚にあげていたのが、
今も北海道のお正月文化として残っているのでしょう。
本間料理長、ありがとうございます!
実は『口取り』についての記述が残っていないんだとか。
「さっぽろ川甚本店」は、1945年(昭和20年)から札幌すすきのの鴨々川ほとりにある一軒屋。
北海道の旬の食材を使い季節の味がいただけます。
営業時間など詳しくはホームページを確認してください。
川甚ホームページ→https://kawajin.com/
写真の『口取り』は、札幌市にある和菓子処「三恵堂」のです。
口取り 1,404円
【鯛】【海老】【たけのこ】【ようかん】【栗きんとん】
【どら焼きのようなようかん】が入っていますよ!(^^)!
【鯛】→しっとりとしたねりきりでほどよい甘さの白あん
【どら焼きのようなようかん】→ふわふわな生地の後に、ようかんの食感!
どら焼き?いや、ようかん?
どちらも美味でございます。
毎年、『口取り』を楽しみにしているお客さんが多いんです。
販売は12月31日まで。
お店の方に聞いたのですが「お正月のお菓子を年末に売るのは北海道だけらしい」。
お正月の上生菓子は、来年の干支「とら」や「宝船」「千両」「羽つき」など
20種類ほどあります。
どれも色とりどりで、美しく、どれにしようか迷ってしまいますよ(*^-^*)
上生菓子は、季節に合わせたデザインが毎月、店頭に並びます。
前の年と同じデザインにならないよう、職人さんが考えているです。
お正月の上生菓子 238円~
他にも、どら焼きやようかん、おまんじゅうなどがあります。
シマエナガのおまんじゅうもありました( *´艸`)
「三恵堂」の季節のお菓子などは、Instagramをチェックしてくださいね!
https://www.instagram.com/sankeido32/?hl=ja
年末になると必ずと言ってもいいぐらい、どの家庭にも『口取り』はありましたが、
ここ数年、食べる家庭が減ってきているそうです。
2021年はおせち料理と一緒に、北海道ならではの食文化『口取り』も用意しませんか。
#海と日本 #日本財団 #北海道 #hokkaido #海を学ぼう #海を表現しよう
#口取り #お正月 #お菓子 #さっぽろ川甚本店 #和菓子処三恵堂