お知らせ
2026.03.31

10年のありがとう、その先の海へ。

地球の約7割は海だと、何度も聞いてきた。

しょっぱくて、魚がいて、夕日がきれいで。

わかったような顔で、わかっていなかった。

2016年。

はじまりの夏。

あのとき、祝津の海で出会った子どもたちは、

もう大人になっている頃だ。

スパンコールのようにきらめく海。

まぶしすぎる太陽。

波の音に、少しだけ不安で、少しだけ高鳴った気持ち。

あの日から、私たちは海へ向かい続けた。

陸から眺めていた海と、

海に包まれたときの景色は、まるで違った。

船に乗り、波に揺られ、

世界が、ほんの少し広がった。

とげとげなやつ、カラフルなやつ、ぬるぬるしたやつ、

目に見えない、小さな命。

観て、触れて、時には食べて。

五感で知ったのは、

海は“つながり”でできているということだった。

ひとつでも欠けたら、成り立たない。

それでも私たちは、まだ何も知らなかった。

大学の先生、研究者、漁師、養殖に向き合う人、

ダイバー、飼育員、船長、港で働く人、市場の人、加工場の人、料理人。海を撮る人、描く人、伝える人。

人の数だけ、海があった。

同じ海を見ているはずなのに、

誰もが違う言葉で語った。

そして、何度も聞いた。

「海が変わってきた」

海は、今日も青い。

一日の終わりには赤く染まり、

夜には、漆黒の世界を月の白い光が突き刺す。

何も変わらないように見える。

でも、その奥で、

確かに何かが変わり続けている。

だから私たちは、

その声を届けようとしてきた。

すべてが届いたとは思わない。

でも、



はじまる前より、

海に思いを寄せる人は、きっと増えた。

北海道の海を、

何度も、何度も訪れた。

日本海、オホーツク海、太平洋。

同じ海は、ひとつもなかった。

荒れる日もあった。

静かな日もあった。

思い通りにならないことばかりだった。

それでも、海はそこにあって、

私たちに何かを問いかけ続けていた。

そして、10年。

ひとつの節目に、私たちは立っている。

ここで、一度立ち止まる。

終わりではない。

次に進むための、静かな区切り。

2026年3月31日。

このプロジェクトは、いったん休止する。

そして、4月30日。

この場所も、静かに幕を閉じる。

北海道の海は、

まだまだ知らないことばかりだ。

だからきっと、

物語は、ここで終わらない。

関わってくれたすべての人へ。

海で出会ったすべての瞬間へ。

この場所を見てくれていたあなたへ。

ありがとう。

海は、つづいてゆく。

今後について

本サイトは、2026年4月30日(木)をもって閉鎖となります。

これまでご覧いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

なお、「海と日本プロジェクトinガッチャンコ北海道」は休止となりますが、

北海道の海にまつわる発信は、これからも続いていきます。

一般社団法人北海道海洋文化フォーラムのSNSにて、

引き続き情報をお届けしてまいりますので、

ぜひチェック&フォローをお願いいたします。

https://x.com/hokkaido_umi_jp

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