利尻島の漁師たちが1年かけて、任意団体『NORTH FLAGGERS(ノース フラッカーズ)』を立ち上げました。
漁師と漁協と行政が一緒に活動を行うのは全国でも珍しい取り組みなんです。
『NORTH FLAGGERS』とは、『北の旗揚げ人』という意味。
10数年前まで利尻島では、朝、旗が上がり、その旗を見て漁師たちは何をとるのか決めていました。
その旗のように、最北の島から漁業・利尻島の魅力を発信したい。という思いが込められています。
2018年5月9日に札幌で記者発表が行われました。
記者発表当日は、利尻島でとれた料理が12種類ほど並びました。
利尻の海産。と聞いて思い浮かべるのは???
「昆布」「ウニ」が有名ですよね。
しかし!それだけではないんです。
ホッケ・タコ・イカ・アワビ・カニなど、たくさんあるんです。
様々な海産物がとれる事を知ってもらいたい。という思いと同時に、漁師に興味を持ってもらいたい。
なぜなら、利尻の漁師は毎年、減っています。
10年前は700人以上いましたが、現在は530人ほどで、平均年齢70歳。
漁師不足という事もあり、新規漁業就業者へ向けた研修や漁師のお手伝いなどの募集も行っています。
漁師という仕事を知ってもらい、利尻島に移住してもらうのも目的の一つです。
この立ち上げに関わったのは、震災後の東北で次世代へと続く未来の水産業の形を提案していく
チーム「一般社団法人 フィッシャーマン・ジャパン」や
離島の情報発信や離島振興に精通している「NPO法人 離島経済新聞社」。
5月9日の記者発表で、利尻の漁師たちの目の色が変わった。自分たちでやっていこう。
という思いが強くなったように見える、と、フィッシャーマン・ジャパン事務局長の長谷川さんは言います。
また、町が2つ(利尻町・利尻富士町)、漁協が4つ(鴛泊・沓形・鬼脇・仙法志)、
一緒になって一つの目的に向かうのは珍しい。とも言います。
「利尻山」は「利尻富士」とも呼ばれ、日本百名山に選ばれています。
また、北海道を代表するお菓子の一つ「白い恋人」のパッケージに描かれている山なんですよ。
これからの時期、山のあちらこちらで、高山植物が花を咲かせます。
利尻島は最北の島で、丸い形をしていて、車で一周するとおよそ1時間30分。
そんな島で立ち上がった「NORTH FLAGGERS」は、漁師が中心となって島を盛り上げること。
現在のメンバーは9人。
今後の活動はこれからですが、漁師の思いが詰まっている島から目が離せませんね!
NORTH FLAGGERSのホームページ
https://northflaggers.com/
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