函館市民には身近な存在のイ力。「市の魚」にも指定されていて、函館っ子には、おなじみのはずですが、実は函館でのイ力の水揚げ量は年々減っています。津軽海峡の海水温が上昇しているなど環境の変化が原因とみられ、今年も6月に始まった水揚げは低調です。
調理は難しいし、値段は高い…肩身の狭い市の魚をもっと食べて応援してもらいたいと函館市が企画したのが活イ力の料理教室です。
教えてくれたのは漁協の女性部=浜の母ちゃんたちで、コツさえつかめばイ力料理の幅は広がります。イカ刺しに、ゲソを使ったハンバーグ風のメンチ。イ力をイ力ゴロで煮た「ゴ口煮」。イ力は、隅々まで全部食べられる無駄が出ない食材です。苦手だった女の子も満足。イ力の美味しさを改めて発見した親子たち。イ力と市民の距離がさらに縮まりそうです。